ボラセパマレーシアJP

JDTはACLに向けて大型補強を敢行か

Mリーグ1部スーパーリーグ首位のJDTは、トランスファーウィンドウで新たな戦力補強を行うことを発表しています。先日テクニカルディレクターのアリスター・エドワーズ氏の名前でクラブ公式Facebookに投稿された内容は、マレーシア人選手2名、外国籍選手2名を新たに獲得すると言う内容です。

この投稿後に俄然、注目が集まっているのが、今季は英国3部のピーターバラ・ユナイテッドでプレーした20歳のMFコービー・ジェー・チョンです。英国生まれながらマレーシア人の父親を持つコービー選手は、マレーシア人選手として登録でき、また来季の契約が更新されなかったことが明らかになっています。

JDTは昨季、英国1部EPLのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズU23から、やはり英国生まれながら母親がマレーシア人のナタニエル・シオ・ホンワンを獲得しており、似たような経歴を持つコービー選手の獲得は可能性が高そうです。

また別のメディアでは、スリ・パハンでプレーするMFアザム・アジー、ヌグリスンビランでプレーするDFクザイミ・ピーの両代表選手もこのトランスファーウィンドウでJDTに移籍するのでは、と言った噂もあります。

さらに大穴的な予想として、2017年から昨季までJDTでプレーしたFWゴンザロ・カブレラが、同一国で5年連続プレーすることで帰化選手として登録が可能となるFIFAの規定を利用して帰化し、マレーシア人選手としてJDTの戻ってくると言う噂もあります。アルゼンチン出身でイラク国籍を持つカブレラ選手は、JDT在籍5年間で90試合に出場し、クラブ史上最多となるリーグ通算ゴール43ゴールを挙げていますが、昨季終了後は退団していました。

*****

悲願のACLグループステージ突破を成し遂げたJDTは、浦和レッズとの対戦が決まっている準々決勝に向けて、かつてない補強を行いそうですが、これによりますますJDTの代表チーム化が進む一方で、帰化選手と外国籍選手だけのチーム編成にも近づきそうです。ACLでマレーシアのクラブが躍進してくれれば、それは喜ばしいことですが、このような強化方針によって国内出身選手の機会は減るわけで、マレーシアのサッカー全体にとってみるとマイナスの影響もありそうです。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ