ボラセパマレーシアJP

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第7節結果とハイライト映像

イスラム教の断食明けの休みも終わり、Mリーグ1部スーパーリーグが再開し、5月6日から8日まで第7節の3試合が行われています。なお5月6日に開幕した東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場しているマレーシアU23代表に多くの選手が招集されているスランゴールとトレンガヌ、そしてACLグループステージI組の試合会場となったスルタン・イブラヒムスタジアムのピッチ改修を行なっているJDTは、今節から第9節までの試合が6月以降に延期されています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより

2022年5月6日(金)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ 2-3 マラッカ・ユナイテッド
⚽️クダ:ロナルド・ンガ(20分)、シャフィク・アフマド(37分)
⚽️マラッカ:イフェダヨ・オルセグン2(23分、90+2分)、エマヌエル・オティ(78分)
?クダ(3):ジャン・スクウォン、アザムディン・アキル、アミルル・アズハン
?マラッカ(3):アクマル・ザヒル、ワン・ザハルルニザム・ザカリア、ファドリ・シャス
MOM:イフェダヨ・オルセグン(マラッカ)

先月4月の4試合を2勝2敗の五分で終えたものの、4得点9失点と勝つときは僅差で、負けるときは大敗と安定しない試合が続いているクダ。3試合ぶりのホームに戻り、今季まだ1勝のマラッカ・ユナイテッドを相手に勝点3を積み上げたい試合でした。今節は首位のJDTの試合がなく、勝てば今季初の首位となる試合でしたが、この試合でもGKイフワット・アクマルの捕球ミスなど守備陣が最後の12分で2失点し、逆転負けを喫しています。その一方で、出場機会ががなかったJDTから期限付き移籍中のシャフィク・アフマッドが1アシスト1ゴールと活躍し(特にゴールはそのテクニックが光るゴールでした)、来月のアジアカップ予選に向けてキム・パンゴン代表監督へのアピールにもなったのではないでしょうか。

この試合の勝利で2連勝となったマラッカ・ユナイテッドは、エースのイフェダヨ・オルセグンが今季初ゴールを挙げています。スランゴールでプレーした昨季は22試合で26ゴールを量産し、4シーズンぶりにマラッカ・ユナイテッドに復帰したものの、ここまで5試合で無得点でした。チームもこの試合前まで1勝1分3敗でチーム総得点が4と苦しい試合が続き、先月途中にはリスト・ヴィダコヴィッチ監督が辞任していました。この試合のイフェダヨ選手は2ゴールの場面以外でも好調時そのものの動きでしたので、ここから期待できそうですが、マラッカ・ユナイテッドは第8節のスランゴール戦、第9節のトレンガヌ戦がいずれも6月に延期されており、今月はFAカップ2回戦しか試合がありません。イフェダヨ選手もチーム状態も上がってきているだけに、コーチから昇格したアスリ・インガル監督代行にとっても頭の痛いところでしょう。

2022年5月6日(金)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 1-2 ヌグリスンビラン
⚽️サラワク:ボリス・コック(51分)
⚽️ヌグリスンビラン:エラルド・グロン(64分PK)、マテウス・アウヴェス(69分)
?サラワク(1):L・カライハラサン
?ヌグリスンビラン(4):サイフル・リズアン、ナスルラー・ハニフ、エラルド・グロン、ハリズ・カマルディン、シーハン・アズミ
?サラワク(1):シャルビニー・アラウィー
MOM:マテウス・アウヴェス(ヌグリスンビラン)

今季ここまでの5試合を3勝2分0敗と無敗で迎えたヌグリスンビランが、昨季は同じ2部で昇格争いを繰り広げた、サラワク・ユナイテッドとの対戦。ヌグリスンビランとは逆に、ここまで1勝1分4敗と1部スーパーリーグで苦しんでいるサラワク・ユナイテッドですが、先手を取ったのはホームのサラワク・ユナイテッドでした。0-0で前半を折り返した後半の51分に、ボリス・コックのヘディングシュートが決まり、サラワクが先制します。しかし、64分にはゴンザロ・ソトが自陣ペナルティエリア内でデヴィッド・マウーターを倒して、ヌグリスンビランにPKを与えてしまいます。これをエラルド・グロンが決めてヌグリスンビランは同点に追いつくと、その5分後には、自らドリブルで持ち込んだマテウス・アウヴェスがゴールを決め、2-1とサラワクをリードしました。その後のチャンスを両チームとも生かせず、試合はこのまま終了しました。

この試合の勝利で勝点13となったヌグリスンビランは、試合数の少ないJDTなどを抜いて、今季初の首位に浮上した一方、サラワク・ユナイテッドは7試合で勝点4の11位となっています。

2022年5月7日(土)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-2 スリ・パハン
⚽️KL:パウロ・ジョズエ(86分)
⚽️パハン:アザム・アジー(32分)、マヌエル・イダルゴ(78分PK)
?KL(1):デクラン・ランバート
?パハン(2):アブドル・マリク、ママドゥ・サマサ
MOM:アザム・アジー(スリ・パハン)

今季はまだ1勝のスリ・パハンは、この試合ではビリー・ケトケオポムポン、マフムード・ザアタラの両FWを欠き、苦しい展開が予想されましたが、38分にアザム・アジーの3試合連続となるゴールでスリ・パハンが先制しました。その後はケビン・メンドーザ(KLシティ)とママドゥ・サマサ(スリ・パハン)の両外国籍GKの好守で、前半はそのまま1ー0で終了します。その後は拮抗した試合が続きますが、78分にドリブルでKLペナルティーエリア内へボールを持ち込んだマヌエル・イダルゴを止めようとしたKLのDFデクラン・ランバートが痛恨のハンドでPKを与えてしまいます。これをイダルゴ選手が自分で決めて、パハンはリードを2点に広げます。試合終了直前にはKLのパウロ・ジョズエのゴールで1点差に迫られたものの、そのまま逃げ切ったパハンが今季2勝目を挙げ、順位も6位に上げています。

昨季はホームで無敗だったKLシティですが、今季ここまでのホームゲームは2勝1分2敗となりました。

今節予定されていたJDT対PJシティ、ペナン対トレンガヌ、スランゴール対サバの試合は6月下旬に延期されています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第7節終了時)

チーム 勝点
1 NSE 6 4 2 0 11 6 5 13
2 JDT 4 4 0 0 12 1 11 12
3 SAB 6 4 0 2 9 4 5 12
4 KDA 7 4 0 3 10 14 -4 12
5 SEL 5 2 2 1 12 9 3 7
6 PHG 5 2 1 2 7 6 1 7
7 KLC 7 2 1 3 11 13 -2 7
8 PJC 6 2 1 3 8 10 -2 7
9 MLU 7 2 1 3 6 8 -2 7
10 TRG 4 2 0 2 5 5 0 6
11 SWU 7 1 1 5 5 14 -9 4
12 PEN 6 0 3 3 5 9 -4 3
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRG-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第7節終了時)

ゴール数 選手名 所属
1 7 ベルグソン・ダ・シルヴァ JDT
2 6 カイオン SEL
3 5 エラルド・グロン NSE
4 4 ダレン・ロック PJC
4 ロナルド・ンガ NSE
5 3 アムリ・ヤハヤ他5名 JDT
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRG-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド
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