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マレーシア女子代表コーチ「11人いない!」

中国の優勝で幕を閉じた先日のAFC女子アジアカップはFIFA女子ワールドカップのアジア予選を兼ねて行われましたが、準決勝に進出したフィリピンと、台湾、タイとの三つ巴のプレーオフに勝利したベトナムがいずれもW杯初出場を決めています。マレーシアは既に予選で敗退しておりこの女子アジアカップには出場できずませんでしたが、女子代表チームのコーチは、その原因の一つとして国内での試合の少なさを挙げています。

アシャラフ・フォン・アブドラ女子代表コーチはマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアの取材に対し、女子サッカー選手は大会の数が少ないサッカーから、試合が頻繁に行われているフットサルを好んでプレーする傾向があると話しています。その結果、フットサル選手の競技人口は増える一方で、サッカー選手人口は減っており、代表クラスの選手11名を集めるのすら難しいと話しています。「女子の大会は少なく、またその期間も短いことから、女子代表合宿に集まる選手は体力に問題があったり、試合経験が明らかに不足していることが見て取れ、その結果、代表合宿に参加するの代表選手と呼べるレベルには達していない選手が大半になっている。」と話すアシュラフ代表コーチは、この状況を変えるためにはマレーシアサッカー協会FAMが男子のような国内リーグを発足させ、また年代別大会を開催するなど女子選手が年間を通してサッカーをする環境を整えるるべきだと提案しています。

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スズキカップで男子代表が東南アジア他国に遅れをとっていることは明らかになりましたが、女子も2015年と2019年と2度に渡り女子W杯に出場しているタイや、前述の2023年大会出場を決めたフィリピンとベトナムなどにははるかに遅れています。最近ではスランゴールやヌグリスンビランなど複数の州サッカー協会が州内女子リーグを発足させているようですが、代表チームの強化につながるまでにはまだ時間がかかるということなのでしょうか。

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