フットボール・ダウンアンダー

いよいよ明日、開幕!!過去最多の日本人選手6名がプレーするAリーグ。そこで、今季、ダウンアンダーで躍動する日本人選手をまとめてみた。

☆予約投稿の日時を誤って1日早く投稿してしまっていたようで、開幕の日付の表記に誤差が発生していました。タイトルと本文の該当部分を訂正の上で再アップしています。

 

いよいよ開幕が明日に迫ったAリーグ。

今年は、上に貼ったツイートでAリーグ公式が煽るように、日本人選手が6人(え、上の写真は5人だよ…と突っ込まずに読み進められたし)もプレーするなど、今までにない”盛り上がり”を見せる。

なぜに、”盛り上がり”とコーテーションマークで区切るのか――

その意味はおいおい話していくことにして、写真の彼らの参戦で日本人ファンや日本メディア的には露出が増え、日本からの注目が高まっているのは紛れもない事実。だからこそ、この媒体も再起動したわけだし、今回のところは“盛り上がり”で良しとしておく。

  そんなところで、今回の開幕前日のアップとなる投稿は、今季、豪州Aリーグに挑戦する日本人をざっと駆け足で紹介していこうと思う。

 

 最初に取り上げるのは、筆者の地元のチームでもあるブリスベン・ロア(筆者注:あくまでもロアでありロアーではない)の2人。前から、クラブが日本人にアンテナを張っているとは聞いていたが、なんとまぁ、2人と一気に契約するとは驚いた。

 先に入団が決まったのが、J1札幌から期限付き移籍のMF檀崎竜孔(20・だんざき りく)そして、遅れてやって来たのが柏レイソルの歴代通算最多得点を誇る元日本代表FW工藤壮人(30)だ。ロアにしてみれば、12/13シーズンに在籍した高橋祐治(柏)以来となる日本人選手の獲得で、契約順に檀崎が2人目、工藤が3人目の日本人選手ということになる。ちなみに、Aリーグでの日本人選手の2名同時在籍は、15年のWSWの高萩洋次郎(東京)、田中裕介(岡山)コンビ以来の2例目となる。

 檀崎は合流後、2回の実戦を経て、徐々にコンディションとコンビネーションを向上させて開幕にようやく照準が合ってきたものの、工藤は26日)に2週間の検疫明けでブリスベンに到着したばかりだけに、初戦29日からの先発はかなり微妙。とにかく、検疫期間で落ちたコンディションを早く戻して、年末年始の連戦の早い段階で何とかデビューを果たしていきたいところだ。2人の日本人のピッチ上での共闘はもう少しだけ先になりそうだ。

(筆者注:かつて、ブリスベン・ロアに“在籍”したとされる日本人選手に関して、幾つか問い合わせをいただいたが、私の知る限りでは、これまでロアが正式契約した日本人選手は上記の3名のみであることを付記しておきたい)

 その檀崎と工藤のロアと第1節で対戦するのがメルボルン・シティ。そのクラブに、同じシティ・グループ間の人材還流の一環として、クラブ初(筆者注:同クラブの女子チームには、過去には近賀かおりが在籍。今季は吉良千夏が所属する)の日本人選手となるMF椿直起(20)がJ1横浜FMから期限付き移籍でやってきた。昨季は武者修行に出たJ2北九州で主力として活躍するなど、豪州を良く知る横浜のアンジ・ポスタコグルーが選んで送り込んできた選手だけに、どこまでやれるか興味深く見守ることにしたい。

椿のメルボルン・シティのライバルは、本田圭佑が所属したことで日本での知名度を一気に上げたメルボルン・ビクトリー。そのビクトリーで、昨季から少しずつ出番を増やしてきた豪州育ちの日本人DF西川聡(19)がいる。ビクトリーの下部組織から昨季デビューして、今季を飛躍のシーズンとすることを期待される若手有望選手だが、果たして、椿とのマッチアップがメルボルン・ダービーで見られるだろうか。ちなみに、このツイッター上の加工画像は“Japanese imports”という括りなので割愛されてしまったが、現地育ちではあっても西川も日本人選手としてしっかりカウントしておきたい。

メルボルン第3のチームとして、昨季から参入したウェスタン・ユナイテッドにはDF今井智基(30)がいる。昨季、クラブ初年度のからセミファイナルまで勝ち上がったチームの主力としてプレーした今井は、今年も変わらずチームの絶対的な中心選手。この写真の“5人の侍”の中で、唯一のAリーグ経験者としては、他の4人には負けられない。初年度からファイナル進出を果たした昨季以上の成績を上げるべく今季に強い気持ちで望んでくるクラブの3バックの一角として、大車輪の活躍が期待される。先日、話を聞いたマーク・ルダン監督(元福岡)も絶賛のハードワーカーが新興チームのさらなる躍進の大きな鍵を握っている。

それにしても、今年のメルボルンの三つ巴のダービー戦のいずれでも日本人対決が実現するのは、なかなか興味深い、というか、個人的にはメルボルンの人が非常に羨ましい・・・。

そして、トリを飾るのが、J1名古屋からパース・グローリーに移籍が開幕直前に発表された元日本代表のDF太田宏介(33)。噂自体は結構以前に耳にしていたのだが、最後のツメに時間を取ったのか発表は遅れた。それでも実績上位の大田は合流直後に出場機会が回ってくるだろうが、そこですぐに大きなインパクトを残せるか注目だ。

パースにとっては、かつて、Aリーグ草創期に在籍した石田博行、そして12年から14年の間2季プレーした永井龍(広島)に続いて、こちらも通算3人目の日本人選手ということになる。オランダでも活躍を見せた左サイドのスペシャリストの大暴れを期待したい。

とまぁ、駆け足で追ってきたが、ようは今季から12チームに増えたAリーグの5チームに計6人の日本人選手が所属。そして、かなりの回数の日本人対決が行われる状況になるという例年に無いような状況が実現する。

上のツィートの最後は、この問いかけで終わっている

Who do you think will make the biggest impact?

この中の誰が一番のインパクトを残すと思う??

読者の皆様は、果たしてどう思うだろうか、そして、6か月後にはどんな結果になるのだろうか。

次回は、短評付きの順位予想をお届けしたい。

【了】

 

 

 

 

 

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